製造間接費(予定配賦)


資料

(年間)変動費 製造間接費予算:2,400
(年間)固定費 製造間接費予算:1,200
(年間)基準操業度:120
変動費実際発生額:180
固定費実際発生額:110

予定配賦率

予定配賦率
基準操業度による製造間接費予算額
    基準操業度(基準数値)


または
変動費率+固定費製造間接費予算額
        基準操業度

(年間)変動費 製造間接費予算:2,400
(年間)固定費 製造間接費予算:1,200
(年間)基準操業度:120

変動費率:2,400(年間変動費 製造間接費予算) =20
        120(年間基準操業度)

固定比率:1,200(年間固定費 製造間接費予算) =10
        120(年間基準操業度)

計:20(変動費率)+10(固定比率)= 30








予定配賦額

予定配賦率×実際操業度

(当月)実際操業:8
30(予定配賦率)×8(当月実際操業度)=240



製造間接費配賦差異

上記で予定配賦額を計上し、現在、実際発生額がわかりました。
そこですでに計上した予定配賦額と実際発生額の差額を製造間接費配賦差異として計上します。

変動費実際発生額:180
固定費実際発生額:110
(年間)固定費 製造間接費予算:1,200



製造間接費配賦差異

予定配賦額-実際発生額

240-290=△50

製造間接費配賦差異は、
内訳として
・予算差異
・操業度差異
に分けることができます。
それでは、ここに見ていきます。



操業度差異

製造間接費配賦差異は、予定配賦額と実際発生額の差額になりますが、
操業度差異は、固定費の予定配賦額と固定費の予算額の差額になります。

操業度差異
予定配賦額-固定費予算額

固定費予算配賦額
10(固定費予定配賦率)×8(実際操業度)=80

固定費予算額
1,200(年間固定費 製造間接費予算)÷12(ヵ月)=100(固定費予算額)

よって
80(固定費予算配賦額)-100(固定費予算額)=△20



予算差異

変動費
変動費予算許容額※-変動費実際発生額


※変動費予算許容額
変動費配賦率×(当月)実際操業度

160※(変動費予算許容額)-180(変動費実際発生額)=△20
※変動費予算許容額 20(変動費配賦率)×8(当月実際操業度)=160



固定費
(月)固定費予算許容額-固定費実際発生額

100※(月固定費予算許容額)-110(固定費実際発生額)=△10
※1,200(年間)÷12(ヵ月)=100

よって予算差異は
△20(変動費)+△10(固定費)=△30
となりました。



製造間接費配賦差異と予算差異・操業度差異の検証

製造間接費配賦差異:△50
予算差異:△30
操業度差異:△20
計:△50

で一致しました。

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