組別総合原価計算

組別総合拐原価計算は、異種製品を組別に連続生産する生産形態に適用する。
 組別総合原価計算にあっては、一期間の製造費用を組直接費と組間接費又は原料費と加工費とに分け、個別原価計算に準じ、組直接費又は原料費は、各組の製品に賦課し、組間接費又は加工費は、適当な配賦基準により各組に配賦する。
次いで一期間における組別の製造費用と期首仕掛品原価とを、当期における組別の完成品その期末仕掛品とに分割することにより、当期における組別の完成品総合原価を計算し、これを製品単位に均分して単位原価を計算する。


原価計算基準 2章 第4節 23 総合原価計算における完成品総合原価と期末仕掛品原価 より








資料

製品A
月初仕掛品 100個(0.5) 200個(0.6)
当月投入  600個     900個
合計    700個    1,100個
月末仕掛品 200個(0.3) 300個(0.5)
完成品   500個    800個

原価配分:平均法

直接材料費
製品A       製品B
月初:1,000     1,000
製造費用:6,000   4,500

加工費
製品A       製品B
組直接費
月初:500     600
製造費用:3,100  3,150

組間接費
3,000
組間接費は製品A、製品Bの共通費用であり、作業時間で配賦。
製品A作業時間100
製品B作業時間50

間接費

組間接費の配賦

製品A
3,000× 100  =2,000
    100+50

製品B
3,000×  50  =1,000
    100+50



加工費合算

製品A
3,100+2,000=5,100
仕掛品A 0組間接費配賦

製品B
3,150+1,000=4,150
仕掛品B 1組間接費配賦

仕掛品A 直接材料費

月末仕掛品

2,000=(1,000(月初)+6,000(当月投入)) ×200個(月末)
  (500個(完成品)+200個(月末))
仕掛品A 10材料 月末



完成品

5,000= 1,000(月初)+6,000(当月投入)-2,000(月末仕掛品)
仕掛品A 11材料 完成品








仕掛品A 加工費

当月投入個数

510個=500個(完成品)+60個(月末)-50個(月初)
仕掛品A 20加工費 個数



月末

600=500(月初)+5,100(当月投入)  ×60個
  (500個(完成品)+60個(月末)
仕掛品A 21加工費 月末



完成品

5,000= 500(月初)+5,100(当月投入)-600(月末)
仕掛品A 22加工費 完成品








仕掛品A 合算(直接材料費+加工費)

月末仕掛品

2,600= 2,000(直接材料費)+600(加工費)
仕掛品A 30月末合算



完成品

完成品総合原価
10,000= 5,000(直接材料費)+5,000(加工費)

完成品単位原価
20=10,000(完成品総合原価)÷500(個)
仕掛品A 31完成品合算

仕掛品B 直接材料費

月末仕掛品

1,500=(1,000(月初)+4,500(当月投入)) ×300個(月末)
 (800個(完成品)+300個(月末))
仕掛品B 50材料 月末



完成品

4,000= 1,000(月初)+4,500(当月投入)-1,500(月末仕掛品)
仕掛品B 51材料 完成品








仕掛品B 加工費

当月投入個数

830個=800個(完成品)+150個(月末)-120個(月初)
仕掛品B 60加工 数量



月末

750= 600(月初)+4,150(当月投入)  ×150個
  (800個(完成品)+150個(月末)
仕掛品B 61加工 月末



完成品

4,000= 600(月初)+4,150(当月投入)-750(月末)
仕掛品B 62加工 完成品








仕掛品B 合算(直接材料費+加工費)

月末仕掛品

2,250= 1,500(直接材料費)+750(加工費)
仕掛品B 70月末 合算



完成品

完成品総合原価
8,000= 4,000(直接材料費)+4,000(加工費)

完成品単位原価
10=8,000(完成品総合原価)÷800(個)
仕掛品B 71完成品 合算

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