組別総合原価計算にあっては、一期間の製造費用を組直接費と組間接費又は原料費と加工費とに分け、個別原価計算に準じ、組直接費又は原料費は、各組の製品に賦課し、組間接費又は加工費は、適当な配賦基準により各組に配賦する。
次いで一期間における組別の製造費用と期首仕掛品原価とを、当期における組別の完成品その期末仕掛品とに分割することにより、当期における組別の完成品総合原価を計算し、これを製品単位に均分して単位原価を計算する。
資料
製品A
月初仕掛品 100個(0.5) 200個(0.6)
当月投入 600個 900個
合計 700個 1,100個
月末仕掛品 200個(0.3) 300個(0.5)
完成品 500個 800個
原価配分:平均法
直接材料費
製品A 製品B
月初:1,000 1,000
製造費用:6,000 4,500
加工費
製品A 製品B
組直接費
月初:500 600
製造費用:3,100 3,150
組間接費
3,000
組間接費は製品A、製品Bの共通費用であり、作業時間で配賦。
製品A作業時間100
製品B作業時間50
間接費
組間接費の配賦
製品A
3,000× 100 =2,000
100+50
製品B
3,000× 50 =1,000
100+50
加工費合算
製品A
3,100+2,000=5,100
製品B
3,150+1,000=4,150
仕掛品A 直接材料費
月末仕掛品
2,000=(1,000(月初)+6,000(当月投入)) ×200個(月末)
(500個(完成品)+200個(月末))
完成品
5,000= 1,000(月初)+6,000(当月投入)-2,000(月末仕掛品)
仕掛品A 加工費
当月投入個数
510個=500個(完成品)+60個(月末)-50個(月初)
月末
600=500(月初)+5,100(当月投入) ×60個
(500個(完成品)+60個(月末)
完成品
5,000= 500(月初)+5,100(当月投入)-600(月末)
仕掛品A 合算(直接材料費+加工費)
月末仕掛品
2,600= 2,000(直接材料費)+600(加工費)
完成品
完成品総合原価
10,000= 5,000(直接材料費)+5,000(加工費)
完成品単位原価
20=10,000(完成品総合原価)÷500(個)
仕掛品B 直接材料費
月末仕掛品
1,500=(1,000(月初)+4,500(当月投入)) ×300個(月末)
(800個(完成品)+300個(月末))
完成品
4,000= 1,000(月初)+4,500(当月投入)-1,500(月末仕掛品)
仕掛品B 加工費
当月投入個数
830個=800個(完成品)+150個(月末)-120個(月初)
月末
750= 600(月初)+4,150(当月投入) ×150個
(800個(完成品)+150個(月末)
完成品
4,000= 600(月初)+4,150(当月投入)-750(月末)
仕掛品B 合算(直接材料費+加工費)
月末仕掛品
2,250= 1,500(直接材料費)+750(加工費)
完成品
完成品総合原価
8,000= 4,000(直接材料費)+4,000(加工費)
完成品単位原価
10=8,000(完成品総合原価)÷800(個)