正常仕損 度外視法(先入先出法) 総合原価計算



度外視法 まとめ

完成品のみ負担


先入先出法 度外資法 完成品のみ

度外視法は、材料費、加工費での仕損金額の算定を行わず、月末金額算定時に、仕損数量を除外して算定することにより、仕損金額を完成品と期末両者に負担する方法で行う。
概要 平均法 度外資法 完成品のみ負担



資料

原価配分:平均法
正常仕損の処分価値:なし
完成品のみ
進捗度
月初:0.4
月末:0.8
正常仕損:1.0
仕損は月末仕掛品より後に発生しているため、完成品のみ負担。

時系列
正常仕損 総合原価 進捗度 完成品のみ



直接材料費

1-1正常仕損 総合原価 直接材料費 完成品月末

月末
  当月投入金額    ×月末数量
完成品数量-月初数量+仕損数量+月末数量

  9,000   ×20 =2,000
70-10+10+20

完成品
月初金額+当月投入金額-月末金額

1,000+9,000-2,000=8,000

ボックス完成





加工費

2-1正常仕損 総合原価 加工費 完成品月末

進捗度
月初:0.4
月末:0.8
正常仕損:1.0

個数算定
月初:4個=10個×0.4(進捗度)
正常仕損:10個=10個×1.0(進捗度)
月末:16個=20 個×0.8(進捗度)

月末
   当月投入金額    ×月末数量
完成品数量-月初数量+仕損数量+月末数量

 4,000  ×16 =696
70-4+10+16

完成品
月初金額+当月投入金額-月末金額

500+4,000-696=3,804

ボックス完成

2-2正常仕損 総合原価 加工費 完成品のみ



合計

月末
2,000(直接材料費)+696(加工費)=2,696

完成品
8,000(直接材料費)+3,804(加工費)=11,804

完成品月末に負担


先入先出法 度外資法 完成品期末

度外視法は、材料費、加工費での仕損金額の算定を行わず、月末金額算定時に、仕損数量を除外して算定することにより、仕損金額を完成品と期末両者に負担する方法で行う。
概要 先入先出法 度外資法 完成品期末



資料

原価配分:平均法
正常仕損の処分価値:なし
進捗度
月初:0.4
月末:0.7
正常仕損:0.5
仕損は月末仕掛品前に発生しているため、完成品、月末仕掛品の両者に負担

時系列
正常仕損 総合原価 進捗度 完成品月末



直接材料費

1-1正常仕損 総合原価 直接材料費 完成品月末

月末
  当月投入金額   ×月末数量
完成品数量-月初数量+月末数量

9,000 ×20個 =2,000
70-10+20

完成品
月初金額+当月投入金額-月末金額

1,000+9,000-2,000=8,000

ボックス完成

1-2正常仕損 総合原価 直接材料費 完成品月末


加工費

2-1正常仕損 総合原価 加工費 完成品のみ
進捗度
月初:0.4
月末:0.7
正常仕損:0.5

個数算定
月初:4個=10個×0.4(進捗度)
正常仕損:5個=10個×0.5(進捗度)
月末:14個=20 個×0.7(進捗度)

月末
  当月投入金額    ×月末数量
完成品数量-月初数量+月末数量

4,000 ×14個 =667
70-4+14

完成品
月初金額+当月投入金額-月末金額

500+4,000-750=3,833

ボックス完成

2-2正常仕損 総合原価 加工費 完成品月末



合計

月末
2,000(直接材料費)+667(加工費)=2,667

完成品
8,000(直接材料費)+3,833(加工費)=11,833




 関連記事

 ・等級別
 ・工程別(累加法)
 ・工程別(非累加法)
仕損
 ・度外視法(平均法)
 ・非度外視法(平均法)
 ・非度外視法(先入先出法)
 ・異常仕損



コメント