わかりやすく解説! 工業簿記

異常仕損(総合原価計算)

異常仕損 処分価値がない場合

資料

原価配分:平均法

月初仕掛品 30個
 直接材料費 3,000
 加工費  2,000    
 進捗度 0.4
当月投入  120個
 直接材料費 12,000
 加工費   10,000
月末仕掛品 40個
 進捗度 0.3
異常仕掛品 10個
 進捗度 0.8
異常仕損の処分価値:なし

直接材料費

月末:
 月初金額+当月投入金額  ×月末個数
完成個数+異常仕損個数+月末個数

3,000+12,000 ×40 =4,000
100+10+40

異常仕損:
   3,000(月初)+12,000(当月投入)     ×10個=1,000
100個(完成品)+10個(異常仕損)+40個(月末)

完成品:
  3,000(月初)+12,000(当月投入)   ×100個=10,000
100個(完成品)+10個(異常仕損)+40個(月末)


加工費

個数
月初:12個=30個×0.4(進捗度)
異常仕損:8個=10個×0.8(進捗度)
月末:12個=40個×0.3(進捗度)

月末仕掛品:
        2,000+10,000         ×12個=1,200
100個(完成品)+8個(異常仕損)+12個(月末)

異常仕損:
       2,000+10,000        ×8個=800
100個(完成品)+8個(異常仕損)+12個(月末)

完成品:
        2,000+10,000         ×100個=10,000
100個(完成品)+8個(異常仕損)+12個(月末)

合計

月末仕掛品:
4,000(月末直接材料費)+1,200(月末加工費)=5,200
異常仕損:
1,000(月末直接材料費)+800(月末加工費)=1,800
完成品
10,000(月末直接材料費)+10,000(月末加工費)=20,000

異常仕損に処分価値がある場合

異常仕損分が1個当たり10の買取価格がついた

1,000(月末直接材料費)+800(月末加工費)-10(処分価額)×10(異常仕損個数)=1,700



 関連記事

 ・等級別
 ・工程別(累加法)
 ・工程別(非累加法)
仕損
 ・度外視法(平均法)
 ・度外視法(先入先出法)
 ・非度外視法(平均法)
 ・非度外視法(先入先出法)

モバイルバージョンを終了