わかりやすく解説! 工業簿記

最適セールス・ミックス

資料

菓子A 菓子B
1個あたり販売額 100 200
1個あたり変動費 50 120
1個あたり生産時間 2時間 4時間
需要限度 200個 100個
総生産能力 600時間
固定費 10,000

最適セールス・ミックス算定

1個あたり貢献利益、1時間あたり貢献利益

資料から1個あたりの貢献利益、生産1時間あたり貢献利益を算出します。

1個あたり貢献利益
菓子A
50=100(1個あたり販売額)-50(1個あたり変動費)
菓子B
80=200(1個あたり販売額)-120(1個あたり変動費)

生産1時間あたり貢献利益
菓子A
50(1個あたり貢献利益)÷2(1個あたり生産時間)=25

菓子B
80(1個あたり貢献利益)÷4(1個あたり生産時間)=20

菓子A 菓子B
1個あたり販売額 100 200
1個あたり変動費 50 120
1個あたり貢献利益 50 80
1個あたり生産時間 2時間 4時間
生産1時間あたり
貢献利益
25 20

上記の計算から、生産1時間あたりの貢献利益が高いのは菓子Aと算定されました。

菓子A

なので、菓子Aだけを作れば、利益は高いものになります。
しかし、菓子をたくさん作っても予想需要以上のものを作っても売れ残りとなって売り上げにつながらず、変動費だけが増加し、結局は貢献利益を減らす結果となってしまいます。
そのため、予想需要200個まで菓子Aを生産します。
なお、総生産能力は600時間で、菓子Aを200個作っても400時間なのですべて作ることができます。

菓子A

売上高
20,000
変動費
10,000
貢献利益
10,000

計算式
売上高:20,000=100(1個あたり販売額)×200(個)
変動費:10,000=50(1個あたり変動費)×200(個)
貢献利益:10,000=20,000(売上高)-10,000(変動費)

菓子B

菓子Aの総生産時間は400時間でした。
総生産能力は600時間なので、あと200時間作ることができます。
生産可能個数は、
200時間÷4(1個当たり生産時間)
で50個作ることが可能です。
菓子Bは需要限度が100個なので、まるまる50個作ることができます。
菓子B

売上高 10,000
変動費 6,000
貢献利益 4,000

計算式
売上高:10,000=200(1個あたり販売額)×50(個)
変動費:6,000=120(1個あたり変動費)×50(個)
貢献利益:4,000=10,000(売上高)-6,000(変動費)

合計

菓子A、Bを合算し、営業利益まで求めます。
なお、固定費は10,000です。

菓子A 菓子B 合計
売上高 20,000 10,000 30,000
変動費 10,000 6,000 16,000
貢献利益 10,000 4,000 14,000
固定費 10,000
営業利益 4,000


結果

最適セールス・ミックスは、
お菓子A:200個
お菓子B:50個

営業利益:4,000
となりました。

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